2020年10月15日木曜日

がけのある土地のリスク


 
 
知らないと損をする住まいに関する情報
<建築家が提供する雑学ブログ
 

 

  

高さが二メートルを超える「がけ」がある敷地周辺に建物を建てる場合、建築基準法や条例が適用されて建物の計画に制限を受けることがあります。がけの崩壊に対して安全を確保するための法律で、場合によっては建物が建てられなくなることもあります。

がけのある土地には他にも大きなリスクがあります。台風などの自然災害でがけ崩れが発生して建物が損害を受けた場合のリスクです。私達はがけ崩れが生じた土地の所有者が責任をとって賠償することが当然と考えてしまいますが、予見不可能と判断される自然災害の法律的判断はそうではありません。

このようなケースでは、損害を受けた被害者は斜面の土地所有者に対して損害の賠償を求めることは非常に難しいと言われています。がけのある土地は、がけ上もがけ下も大きなリスクがあるので注意が必要です。