2020年12月9日水曜日

意味が異なる「殺菌、除菌、滅菌、抗菌」

 
 
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殺菌、除菌、滅菌、抗菌はまぎらわしい用語です。それぞれは似たような意味なのですが、厳密には使い分けて使用されています。

殺菌とは菌を殺すことですが、全ての菌を殺さない場合も使われる用語です。滅菌や消毒とは異なります。殺菌や除菌といった用語は明確な定義や基準はなく、除菌は手を洗うことでも除菌といいます。

「抗菌」という用語はJIS規格にありますが、製品表面の細菌増殖を抑制、あるいは阻害することで、細菌だけが対象となります。かびや黒ずみの除去は抗菌効果の対象外です。殺菌、除菌、滅菌、抗菌は似たような意味でまぎらわしい用語ですが、厳密には使い分けて使用されているのです。


2020年11月15日日曜日

参考になる家相の考え方


 
 
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家相というものは、あまり気にされていない方でも「不幸になる」等と言われれば不愉快だし、気にかかります。本来の風水家相学はそうではないと言われていますが、風向きなどの自然現象の学問と考えると、実は理にかなったものなのです。

例えば一般に北東が鬼門、南西が裏鬼門といわれていて、玄関やトイレ、台所等が避けられています。この方角は風の通り道なので、玄関等の入り口があると冬の時期北風が家の中に入り込んで家全体が寒くなります。また、トイレやゴミ置き場等があれば臭気や湿気が家全体に入り込んでしまいます。

このような理由がわかっていれば、その改善策を考えれば良いのです。採光の状況や通風の道というものは、敷地によって違うはずですから、家相がすべての敷地に同じように当てはまるとは思えません。風水家相学はそんな単純なものではなく奥の深い学問だと思いますが、あくまでも参考にする程度にしたほうが良いでしょう。 

2020年11月5日木曜日

自宅工事中の見学を拒否されることがある


 
 
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施工会社が工事中の建物の所有権を主張して注文者の見学を拒否することがあるようです。注文する側とすると、自分の家なのに工事中に内部を見せてもらえないなんて考えもしなかったでしょう。

注文者に工事の内容を明らかにできないのはトラブルの原因となるので一般的な対応ではありません。注文者が納得いかないと怒るのは当然です。

しかし、裁判例では、建物材料の主要部分を誰が供給したのかによって所有権の帰属が判断されているようです。建物材料の主要部分を施工会社が供給して工事が行われているのであれば、施工会社が建物の所有権を有することになります。

このため、引渡し前は施工会社が建物の所有権を有することになり、完成と同時に所有権は注文者に移ると主張できることになります。ただし、工事中の見学を拒否するのであれば、施工会社は工事中の経緯を詳細な記録によって説明できなければなりません。もしできなければ注文者は納得するとは思えません。トラブルを避けるためにも、施工会社は誠意ある対応を心がけなければなりません。 

2020年11月2日月曜日

バルコニーには屋根がない?


 
 
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ベランダはポルトガル語によるもので、建物から張り出した室外部分のことで、庇や軒下など屋根がかかっているものをいいます。同様に屋根がかかってないものはバルコニーといいます。バルコニーと記載されている物件は屋根がないので、雨の日は洗濯物が出せないことになります。下の階の屋根を上の階の庭として使われるものをルーフバルコニー、1階部分に設けられるものはテラス、玄関先の外部スペースはポーチと呼ばれています。 

2020年10月19日月曜日

ゲリラ豪雨による都市部被害の避け方


 
 
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ゲリラ豪雨で下水が逆流し、トイレや浴室、洗濯機排水口などから汚水が噴き出すことがあります。ゲリラ豪雨は短時間に大量の雨水が下水道管に流れ込むので、下水道管内の水位が上昇し、 逆流して被害が出てしまいます。トイレが流れにくくなったら注意が必要です。

対策としては、トイレや浴室、洗濯機排水口を20リットル程度の水を入れた「水のう」でふさぐ方法が有効です。「水のう」はゴミ袋やレジ袋を二重重ねにして作ることができます。半地下や地下部が浸水すると外開きのドアは水圧ですぐ開かなくなります。避難できなくなる危険もあるので、土のうなどで雨水の侵入を防ぐ対策が必要です。