2020年9月3日木曜日

錆びるステンレス、錆びない鉄がある


 
 
知らないと損をする住まいに関する情報
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ステンレスは錆びない金属と考えている方が多いと思いますが、錆びるステンレスもあることをご存知でしょうか。ステンレスは大きく分類するとクロム・ニッケル系の300系、クロム系の400系と2種類に分類されます。300系は磁性がないので錆びませんが、400系は磁性が有り錆びることがあります。


日本工業規格(JIS)によるステンレス規格SUS430400系の代表的な鋼種で、耐食性、耐熱性および加工性に優れ、家具や建材、家電、システムキッチンのステンレスシンクなど、幅広い用途で使用されています。錆びさせないためには日常のお手入れが必要です。


鉄は自然に酸化すると赤サビが発生しますが、学校や公園にある鉄棒が錆びていないのは不思議な現象です。これは鉄棒が酸化鉄という膜で覆われているからなのです。鉄を高温で熱すると黒色の酸化鉄という膜が形成されて赤サビの発生を抑えてくれます。


鉄製品を屋外で使うには錆びないように錆止めして塗装を行う方法が一般的ですが、酸化鉄の膜がある鉄製品は塗装の必要がないのでメンテナンスが容易です。屋外の手摺や柵等にも幅広く利用されています。