2020年10月18日日曜日

都市部の雨水排水能力を超える豪雨被害


 
 
知らないと損をする住まいに関する情報
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都市部での雨水の排水能力や建物の雨水排水計画は、1時間の雨量50ミリ前後が想定されています。1時間に50ミリ以上の雨とは、滝のように降って傘が全く役に立たない状況で、車の運転も危険になるような雨量だといわれています。これ以上の雨量の場合、短時間であっても処理しきれなければ洪水や浸水となってしまいます。

短時間豪雨の発生回数は今後さらに多くなる傾向にあります。都市部の被害は、川の近くとは限らないのが特徴で、土砂災害の他、地下室への浸水、下水道の逆流が原因となる被害、ベランダから室内への浸水などの被害があります。

半地下や地下部が浸水すると外開きのドアは水圧で開かなくなるので、避難できなくなる危険があります。また、下水が逆流してトイレや浴室、洗濯機排水口などから汚水が噴き出す被害を受けることがあります。

避難の際、浸水した道路や歩道は足元が見えないので、思わぬ段差や溝に挟まる危険があります。避難場所までの経路は確認しておかなければなりません。豪雨被害はどんな場所でも起こる可能性があります。日頃から豪雨への備えが大切です。